海洋での散布方法 |
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原則としてオイルフェンスで流出油を包囲し集めた中で散布して下さい。緊急の場合は、油拡散域の外周部に優先して散布し、ゲル化域を内側に絞り込む方法が効果的です。 |
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散布方法は、各種動力散布機で油面に出来るだけ均一に散布して下さい。 |
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散布量は油種、気象条件等状況によりますが、流出油の重量比20〜30%を初期目安とし敏速に散布して下さい。 |
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不均一な散布、油層の変化等ゲル化状態が不十分な箇所は軽い攪拌が有効です。 |
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散布は、風上方向から、風が強い場合は油面の近くで散布してください。 |
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河川での散布方法 |
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流速の遅い溜り部分を回収位置とし、オイルフェンスを斜めまたは半月状に多重に展張し、油を集め誘導・回収して下さい。 |
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散布方法は、手撒きでも可能ですが、各種動力散布機にて油面に均一に散布して下さい。 |
3 |
散布は、風上方向から、風が強い場合は油面の近くで散布してください。 |
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工場等陸上での散布方法 |
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工場内の機器からの漏洩油に対しては、油種を確認して散布し、油量がすくない場合は、ひしゃく等で手まきで結構です。 |
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エレベーターピット内が雨水等で水没した場合に浮上した油、工場内で油を漏らした場所及び油漏れが続いている場所などは、何らかの方法で拡散を防いだ後油面に散布してください。 |
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ゲル化した部分を回収し、雨水、浸水等の排水は水中ポンプなどで直接下水に排水しても無害で大丈夫です。粉末油ゲル化剤は、水に浮く性質があり網などで回収が可能です。 |
4 |
流出した油の量が多いため、排水口へ流入及び排水口から河川へ流出する恐れが生じた場合は、排水口および河川への流路を遮断するため土嚢等を積み上げ、油の流出を防ぎ粉末油ゲル化剤を散布してください。 |
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粉末油ゲル化剤の散布方法は、流出油面外周部に各種動力散布機で散布し、次に中央部に移行して散布すると効果的です。 |
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屋外で散布する場合は、風上から、風が強い場合は、油面の近くで散布し、粉末油ゲル化剤の散逸を防ぐ様にしてください。 |
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※散布に際しての注意することは |
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流出油が燃えているときは使用を避けて下さい。 |
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粉末油ゲル化剤の使用によって生じるゲル化油の回収が海象条件その他の事由により回収が困難な場合は使用を避けて下さい。 |
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未反応の粉末油ゲル化剤の発生を極力抑制して下さい。発生した場合は、0.9mm以下の細いネットまたはポンプ等で回収して下さい。また粉末油ゲル化剤は水に浮く性質上、不織布等を用いて回収することが可能です。 |
4 |
油処理剤と同時に使用しないで下さい。油処理剤散布後に粉末油ゲル化剤を散布しますとゲル化効果が大幅に下がります。 |
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散布時は防護メガネ、防塵マスクを着用し、出来るだけ皮膚の露出を避けて下さい。毒性はありませんが、誤って飲み込んだり、目に入った場合はうがいをしたり、真水でよく洗浄し、万一痛みがあったときは医師の診断を受けて下さい。 |